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2025/02/27

屋外バンカー完成!

 大島ゴルフセンターに待望の屋外バンカーができました。以前から室内のバンカーは3階に有ったのですが、そのバンカー室をトラックマン4を置いたシミュレーションルームに改装してから、バンカーは全く使用しておりませんでした。シミュレーションルームに変える際、せっかく作ったバンカーを潰してしまうのももったいなかったので、いざという時にはバンカーを使えるように可動式の蓋を作ってバンカーに被せてありました。しかし実際にバンカーを使用すればシミュレーションルームが砂まみれになってしまうので、結局バンカーは使っていませんでした。

それでは、「いざという時」にはちゃんと砂対策をしてバンカーを使うのかと言うと、それほどまでして室内バンカーを使用する程の「いざという時」には滅多に遭遇しません。例えば一人、二人のスクール生から「バンカーレッスンをして下さい」と言われても、生徒さんには失礼ですが「いざという時」と言う程の事でもないし、、、ではいつが、「いざという時」かと言うと、、、ウーン、いつでしょうか?

「使う予定がないのであれば、リニューアルの際バンカーを潰した方がよかったのではないか?」と言われるれるかもしれませんが、仰る通りです。結局バンカーを残したのは、紙袋や缶などを「いつか必要だから」と言って捨てられずに貯めこんでいる人と同じで、典型的な「捨てる技術」のない貧乏性(NGワードであれば「物持ちが良い」と読み替えて下さい)の人間がやる事でした。

「いざという時」に該当しないとは言え、バンカーレッスンをしたいというスクール生の要望を無視するわけにはいきません。初心者、中級者、ザックリ言えば100を切った事が無い人は皆バンカーが苦手です。100を切った事が無いのに、バンカーだけは毎回必ずピンに寄せる、なんて言う人にはお目にかかった事がありません。ちなみに日本のゴルフ人口のうち、100を切った事がない人の割合は60%前後といわれています。つまり半分以上のゴルファーが100を切った事がない、即ちバンカーが苦手という事です。初心者、中級者の割合が多いスクール生の場合はおそらく70%以上の人が100切りを達成できてない、即ちバンカーが苦手なのではないでしょうか。

何故バンカーが苦手かと言うと、100を切った事の無い皆さんは、ほとんどバンカー練習なんかしていないからです。と言うより、バンカー練習が出来る環境がなかなか周りにないからです。日頃バンカーの練習なんて全くしていないのに、月一のゴルフでバンカーにつかまって、上手く出るわけが有りません。バンカーから出ないと、同伴者から「もっと、打ち込まなくちゃ」とか、「ヘッドを砂の下に潜り込ませるように」とか、「緩めないで振りぬいて」とか、色んな事を言われますが、本番で急にそんな事言われても余計あせるだけで上手く行くはずがありません。

プロゴルファーは目玉とかでなければバンカーショットは簡単だと言います。バンカーショットはクラブを入れる範囲が他のショットに比べて広いからです。ボールの手前1センチから7~8センチ位の間にクラブが入れば、ピンに寄る寄らないは兎も角、少なくともバンカーからボールを脱出させる事はできます。ただ、1センチから7センチ手前にクラブを入れると言っても、これは「言うは易し、行うは難し」で、なかなかコツをつかむまで上手く行きません。逆に言うと、一度コツを掴んでしまえば、出すだけならば誰でも簡単に出来るようになるのがバンカーショットです。

コツがつかめていない人にとってバンカーは地獄です。かくいう私も、ついこの前までバンカーが大の苦手で、もがけばもがくほど脱出が困難になるバンカーの蟻地獄につかまっていました。Youtubeでバンカーレッスンを色々と見ていると、「フェースを開いてオープンに構えてスタンスなりに振れ」と言う人もいれば、「フェースは開かずスクエアに構えて、ピン方向に振っていけ」という人もいるし、「左足体重で打て」という人もいれば、「右足に体重を残して打て」という人もいます。「フォローの大きさで距離を打ち分ける」という人もいれば、「クラブヘッドを砂に打ち込んだらおしまい」という人もいて、色んな人のレッスン動画を見れば見るほど、なにが正解なのか、どうやって打てばよいのか、迷路にはまり込んでしまいます。

そんな、私を救ってくれたのが、堀川未来夢プロのこの動画です。

『どんな打ち方でも出せるバンカーショット』たった1つさえ気をつけたら大体でます!

要するに、どんな打ち方をしてもクラブをボールの手前だいたい1センチから7センチ位のところに入れる事ができれば、バンカーからボールは出るという事です。もちろん、この動画を見る前も、バンカーショットではボールの手前にクラブを入れるというのは理解していましたが、結局私の場合はスタンスの向きとか、スィングの方向とか、フェースの向きとか、そういった事ばっかりを気にして、肝心の1センチから7センチ手前にクラブを入れるという事が疎かになっていたようです。要は、どんな構え、どんなスウィングでも、毎回同じところにクラブヘッドを落とせる打ち方が必要な訳です。毎回同じところにヘッドを落とす事ができる打ち方、と言うのは人それぞれ違うのではないかと思います。自分に合った打ち方を見つけるには、やはり本当のバンカーで実際に砂を打って練習する必要があります。

今回、バンカーは40ヤードぐらい先の右のネットの外側に作りました。ネットに穴をあけて、バンカーからフィールドに球を打ち出せる様にしてあります。またバンカーの真ん中を防砂ネットで仕切っているので、2名様同時にご使用いただけます。値段は、15分打ち放題で400円(土日祝は500円)です。皆様、どんどんバンカーを練習して、バンカー脱出のコツを掴んでください!