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2024/03/28

PXG その3

前回は、PXGのフィッティングの結果、アイアンは317Tに決定した事をご報告しましたが、今回はウッドとハイブリッド(PXGではユティリティーではなくハイブリッドと呼んでいるので、これから私もハイブリッドと言う事にします)の結果をご報告します。

 ウッドのフィッティングには少し問題が有りました。と言うのは私がフィッティングを受けた時点では、まだウッドのラインアップはGEN6シリーズだけで、現在既に販売が開始されているブラックオプスシリーズは未発表の段階だったからです。当然、PXG直営のフィッティングスタジオと言えども未発表のクラブは置いていないので、フィッティングはGEN6シリーズのクラブで行わざるを得ませんでした。但しフィッターの方の話では、「基本的にブラックオプスのフェアウェイウッドとハイブリッドはGEN6の進化系でそれほど違いはありません。」との事なので、少なくともフェアウェイウッドとハイブリッドに関してはGEN6のフィッティング結果でブラックオプスを判断する事にしました。

 さて、先ずはハイブリッドから。

前回お話しした通り、私はハイブリッドが苦手です。ハイブリッドもアイアンの様に打ち込みすぎてしまう為、一般的なシャローフェイス(フェースの上下幅が狭い)のハイブリッドだとフェイスがボールの下に潜り込みやすく、ラフやウェットなライだとテンプラが出てしまうからです。また、シャロ―フェイスのクラブはトゥに向かってフェイス面が絞り込まれて面積が少なくなってくるので、先っぽにあたると、とんでもなく右に行く事があります。パーファイブの2打目、フェアウェイのど真ん中からフェアウェーウッドを打って右の林の中に打ち込んだ事が何度もあります。

その点ブラックオプスのハイブリッドはディープフェイス(フェースの上下幅が広い)なので、打ち込みすぎてもフェイスがボールの下に潜り込みにくく、またどちらかと言うと四角いフェイスなのでトゥ寄りでヒットしてもとんでもなく右に飛ぶような大きなミスにはなりにくそうです。

ディープフェイスの欠点はシャローフェイスのクラブより重心が高いため、球が上がりにくいと言う点です。その為、各メーカーが出しているハイブリッドはシャローフェイスのものが多いようですが、PXGのディープフェイスは、球も上がり易くハイブリッドが苦手な私にも「これだったらハイブリッドも使えるな。」と思わせてくれました。

ハイブリッドを試打する前は、試打の結果によってはゼクシオクロスの0番と5番をそのままハイブリッドとして使う事も考えていたのですが、試打の結果、迷わずPXGのハイブリッドを入れる事にしました。

フィッターの方と相談の結果、アイアンは6番までとし、ハイブリッドは25°と22°の2本をいれる事にしました。これによって、計算上はアイアンとハイブリッドで10ヤード刻みの距離(キャリーベース)の階段が出来る事になります。

 次に、フェアウェイウッドです。これもハイブリッド同様、非常に打ちやすく大変満足の行く試打結果が出ました。PXGのフェアウェイウッドは「スクウェアフェイス設計」という事で、「外周外郭部分をより垂直にシフトさせ、表面積を増やすことでクラブヘッドのやさしさを大幅に向上」と説明されています。確かに一般的なフェアウェイウッドのフェイスよりは四角く、トゥが絞り込まれていないので、ハイブリッド同様、ミスヒットで先っぽに当たっても、ボールに「なんでそっちに行くの?」と問い質したくなるほど右に行く事はなさそうです。

PXGのフェアウェイウッドのラインアップには、珍しく4番ウッドが有ります。ロフトは17°です。「フェアウェイウッドでは距離を稼ぎたいけれど3番ウッドはちょっと難しいかなー。」と思っている大半のアヴェレージゴルファーにはピッタリのクラブです。

フィッターの方の勧めで、フェアウェイウッドは、この4番とロフト21°の7番を入れる事にしました。ロフト18°の5番ウッド一本という選択肢もありますが、「距離の階段」的には4番と7番の方がピッタリとハマるので、フェアウェイウッドは4番と7番の2本体制で行くことにしました。

最後にドライバーです。ドライバーの試打の結果は正直言って、あまり満足の行くものではありませんでした。飛距離に関して言えば比較の為に持っていったゼクシオ12の方が出ていました。

飛距離の差の大きな原因はシャフトの違いです。ゼクシオ12には40グラム台のシャフトが刺さっていて、クラブの長さは45.75インチです。一方、PXGの試打用のシャフトは一番軽いので50グラム代のもので、クラブの長さは45.5インチです。ドライバーは理論的には1インチ違うと飛距離が5~6ヤード違うと言われており、同じ条件で当たれば長い方が飛びます。しかし、安定性と言う意味では、当然短いクラブに分があります。短いクラブの方が、普通は芯に当てやすくミート率が高くなるからです。

また、ヘッド重量もGEN6203gに対してゼクシオは199gですので4g違います。ドライバーのヘッドが4g違うと大体クラブバランスが2ポイント違ってきます。4gと言えば、1円玉4個の重さですので、たかが4gとお思いかもしれませんが、クラブバランスが2ポイント違う、つまりD-1であればD-3になると言う事なので、ヘッドの重量が4g変わるだけで、クラブの振り心地は大きく違ってきます。振り心地が違ってくれば当然ヘッドスピードも違ってきます。

 このように、ゼクシオ12とGEN6を比べるにしても色々と条件が違うので、今回の試打では結論を出すことを止め、ドライバーに関してはブラックオプスが出るのを待って、ブラックオプスを実際に打ってみてから決める事にしました。

 次回はブラックオプスドライバーの試打結果をご報告します。