前々回に、膝を痛めたお話しをしました。前々回の話を要約すると、
l 以前、毎朝のジョギングで膝を痛め、その後はジョギングをやめて室内でのロードバイク(バーチャルサイクリング)を約6年間継続している
l 普段の歩行では問題ないが、長時間座った後やしゃがむ動作で膝が痛む状態が続いていた
l 約1か月前のゴルフコンペで練習場までの急な下り階段を往復したことをきっかけに左膝の痛みが悪化
l 整形外科では「大きな異常や水は溜まっていない」と言われ、塗り薬のみ処方
l その後ゴルフに行った翌日から痛みが急激に増し、歩行困難なレベルに悪化
l 原因を調べた結果、室内ロードバイクのクリート(シューズとペダルを固定する金具)の固定角度が合っていない可能性に気づく
l 左膝内側の痛みは、つま先が内向き過ぎるセッティングが原因のことがあると知り、クリート角度を外向きに調整
l 調整後に自転車に乗っても痛みの悪化はなく、現在は歩行もほぼ通常レベルまで回復しており、様子見中
逆に言うとハムストリングやふくらはぎと言った足の裏側の筋肉が充分使えていなかった事が膝痛のもう一つの原因だった様です。
前側の筋肉を使いすぎていると言う事は、後ろ側の筋肉が充分に使えていないと言う事ですが、それでは何故、裏側の筋肉が使えていないといけないかと言うと、裏側の筋肉は膝を曲げる役割だけではなく、膝関節の前後安定性を保つ「クッション」機能を果たしていて、これが使えないと前側の筋肉からの負荷を十分に受け止められないと言う事のようです。
また、前側の筋肉が強く、後ろが弱いと、お皿が正しい位置から上方や外側に引っ張られやすくなり、この状態で膝を動かすと、骨同士が摩擦し、膝関節の変形の一因になるそうです。
私の場合、何故前側の筋肉が強くなってしまったかと言うと、やはり原因は自転車です。私は今まで自転車を漕ぐのに、ほぼ「踏み足」しか使っていませんでした。「踏み足」というのはペダルを頂点から下に踏み込む動きです。ママチャリの様にペダルと靴が固定されていない自転車を漕ぐときは、皆さんほぼ100%踏み足だけで自転車を漕いでいます。踏み足によって太ももの前側(大腿四頭筋)が鍛えられますが、裏側の筋肉とのバランスが悪くなって、前述の通り膝の骨同士の摩擦してしまうという訳です。
それでは、裏側の筋肉、特にハムストリングを鍛えるにはどうしたら良いか?答えは簡単です。自転車を「引き足」で漕ぐようにすれば良いのです。そもそも何でロードバイクは、クリートでシューズとペダルを固定しているかと言うと、単衣に「引き足」を使えるようにする為です。「引き足」で漕ぐって言うのは、ペダルが最下点に来た時にペダルを引き上げる動きです。例えば、右足のペダルが頂点にある時は左足のペダルは最下転にある訳ですが、この時に右足を踏み込むと同時に左足を引き上げる訳です。踏み足はどうしても本能的に使ってしまうので、引き足だけで漕ぐ位の気持ちで丁度、踏み足50、引き足50位の良いバランスで漕げるのではないかと思います。
自転車のクリートの向きや漕ぎ方を変えただけではなく、ネットで調べたハムストリングやふくらはぎを鍛える運動を毎日5分程やっているので、お陰様で今ではあれ程痛かったのがウソの様に、膝の痛みは殆どなくなり、普通にしゃがむ事も出来る様になりました。
今回、自分自身が痛い思いをして得た教訓は、「トレーニングを一生懸命やっていても、間違ったやりかたでやっていると、身体にとって良いどころか、むしろケガの原因になる」と言う事です。
これが、自転車でなくゴルフとなると少し話は違ってきます。何故かと言うと、自転車は正しい漕ぎ方をしていれば、正しく身体を鍛えられますが、ゴルフは正しい打ち方をしていても、スウィングをすればするほど、身体を痛めてしまう可能性があるからです。ゴルフのスウィングって言うのは、基本的には身体にとっては良くない動きなんです。前にも書きましたが、毎日ゴルフをしているプロゴルファーは皆どこかかしこ身体を痛めた経験があります。どこも痛くなった事がないなんていうプロゴルファーはいないのではないかと思います。アマチュアも、特に私の様なシニアになれば、殆ど皆、やれ肩が痛いだの、肘が痛いだの、バネ指だの、言いながらゴルフをしています。
ゴルフって言うのは身体に悪いと言う前提で、それではどうしたら、身体が痛くならないで、長くゴルフを続けられるか?と言うのを最近良く考えていますが、それについてはまた次回。