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2024/08/09

オリンピック 男子ゴルフ

松山選手が見事銅メダルに輝いたオリンピックの男子ゴルフ、面白かったですね。翌日仕事でしたが、つい最後まで見てしまいました。最終日は、シェフラー(世界ランキング1位)、シャウフェレ(同 2位)、マキロイ(同 3位)、ラーム(同 10位、元世界ランク1位)、フリートウッド(同 11位)、松山(同 12位)といった世界ランク上位者による優勝争いで、本当に見ごたえがありました。

因みに世界ランキング10位以内でオリンピックに参加していないのは8位のカントレー(米国)と9位のデシャンボー(米国)だけです。オリンピックのゴルフは一つの国・地域で最大4名迄という決まりがあり、アメリカの5番手以下は出場資格がない為です。とは言えデシャンボーは全米オープンで優勝して今年他のメジャー2大会でも6位以内に入っているので、本来であればもっと世界ランキングも上位なはずですが、世界ランキングの対象とならないLIVゴルフに移籍してしまったので、この様な結果になってしまっています。ラームもLIVゴルフに移籍して世界ランクが10位まで落ちてしまっていますが、スペインにはラームより世界ランキングの上位者がいない為、オリンピックに出場できた訳です。国として参加するオリンピックなので国・地域で人数に制限がかかるのは仕方が無いとは言え、デシャンボーが出場出来ない結果となった事に関しては、「LIVゴルフの試合が世界ランキングの対象にならないのはアンフェア―だ。」と言った意見も多く聞かれ、は色々と物議をかもしている様です。

それにしてもシェフラーの逆転劇、凄かったですね。最終日の後半、いわゆるサンデーバックナインは14番から17番の4連続を含む6バーディーの29です。実際私は途中まではラームの独走かと思いました。アウトを終了した時点のスコアはラーム19アンダー、シェフラーは13アンダーでなんと6打差もついていたのですが、終わってみればラームは15アンダーでシェフラーは19アンダー、逆に4打の差です。ゴルフって本当になにが起こるかわかりませんね。

後半ラームはバーディーを取らなきゃいけない14番のパー5でダブルボギー。シャウフェレとマキロイは15番で池に捕まってダブルボギーと、上位陣が次々とスコアを落として行く中、シェフラーは29で回っているのですから、パットが入った時のシェフラーには誰も手が付けられませんね。松山選手は最終日ノーボギーのラウンドで、崩れてはいないのですが、後半は惜しいパットがいくつもあり金メダルには手が届きませんでした。パットがシェフラーぐらい決まっていれば松山選手も金に手が届いていたのだと思うのですが、、、

普通のPGAの試合だと、優勝しなければ何位でも同じという感じですが、オリンピックのメダルがかかってくると、2位、3位の争いも面白かったですね。松山選手は最難関の最終18番でホールのセカンドをピン横3mちょっとに付けるスーパーショットを打ったのですが、パットはカップを舐めて惜しくも外れました。これが入っていたらフリートウッドとの銀メダル争いになったのですが、、

結局、最終組のラームが20m弱のバーディーパットを外して松山選手の銅メダルが確定しましたが、見ている方も最後まで手に汗握るメダル争いでした。でも松山選手が3位であんなに喜んでいるなんて、普通の試合では考えられないですよね。国民のメダルへの期待に応える事ができてホットしたっていうのも有るのだと思いますが、それだけオリンピック選手に掛かるプレッシャーって大きいのでしょうか。柔道なんて、銀メダルを取っても「皆さんの期待に応えられなくて申し訳ない」と言う選手が多いですが、選手をそう言う心理にさせてしまうっていうのも、なんだかかわいそうですよね。まあ、個人競技とは言え各国の各競技団体に選ばれてオリンピックに出ているので、それだけ背負わされているものも大きいのでしょうが、、、

松山選手は次回のロサンゼルスオリンピックにも「絶対に出たい」と意欲を燃やしている様です。ロサンゼルスオリンピックの開催コースはリビエラカントリー。そうです、今年の2月に松山選手が優勝したザ・ジェネシス・インビテーションが行われたコースです。松山選手が得意とするコースなので、4年後の金メダルを期待しましょう!

テニスのジョコビッチが今回金メダルをとって生涯ゴールデンスラムを達成しました。ゴールデンスラムとは4大大会の優勝とオリンピックの金メダルを達成する事です。テニスは1988年のソウルオリンピックからオリンピック競技として復活しているのでジョコビッチで5人目の生涯ゴールデンスラムですが、ゴルフは2016年のリオデジャネイロオリンピックで復活したばかりなので、未だゴールデンスラムを達成した選手はいません。

今回、金メダルを取ったシェフラーはゴルフの生涯ゴールデンスラム達成第1号となる可能性大です。メジャーはマスターズの2勝のみですが、今のシェフラーならば残りの3タイトルを取るのも時間の問題ではないでしょうか? 

東京オリンピック金メダルのシャウフレも大いに可能性があります。シャウフレは今年になって全米プロ、全英オープンと立て続けに勝っていますので、残るはマスターズと全米オープンのみ。もしかするとシェフラーより早く達成するかもしれませんね。

リオオリンピック金メダリストのジャスティンローズも生涯ゴールデンスラム達成の可能性はゼロではないですが、未だメジャー1勝なので現在44歳と言う年齢を考えると、これから残りのメジャー3つを取るのは至難の業だと思います。

松山選手もメジャーはマスターズの1勝だけですが、ローズと違いまだまだこれから全盛期を迎える年齢なので、ロサンゼルスオリンピックまでの4年間で全米オープン、全米プロ、全英オープンを制覇して、ロサンゼルスオリンピックで生涯ゴールデンスラムを達成、と言うのは充分可能です。今後4年間の松山選手の活躍が楽しみです。