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2024/03/20

PXG その2

 PXGの代理店になって、PXGのクラブを自信をもってお客様にお勧めできる様になる為には、先ず私がPXGのクラブを実際に使ってみてPXGの良さを実感できなければ話になりません。勿論、使ってみた結果、「自分にPXGは合わない」という結論になる場合もありますが、それはその時に考える事にして、取りあえずPXGのクラブを一式揃えて、使ってみる事にしました。

 その時点では未だ代理店の承認が下りていなかったので、大島ゴルフセンターも未だ試打クラブを購入できていませんでした。代理店の承認が下りる→試打クラブを揃える→大島ゴルフセンターで試打→自分に合ったクラブを購入、と言うのが普通の流れですが、大変せっかちな私にはそれまで待つという選択肢はありません。一日も早くPXGのクラブを揃えるべく、虎ノ門にあるPXG直営のフィッティングスタジオでフィッティングをしてもらう事にしました。

 フィッティングに行く前の私のクラブセッティングは以下の通りです。

ドライバー: ダンロップ ゼクシオ12 10.5°

3番ウッド:  テーラーメイドSIM2

アイアン  0番: ダンロップ ゼクシオ クロス

      5番: ダンロップ ゼクシオ クロス

      5番~PW: テーラーメイド M4(2021)

      PW: ピン eye2+

      SW: テーラーメイド Hi -Toe Big Foot 58度

      チッパー: ピン ChipR

      パター: オデッセイ AI-ONE Rossie DB 

   このセッティングからお分かりの様に、私はアプローチが苦手です。アプローチイップス気味です。プレッシャーがかかった場面では、必ずと言っていいほどチャックリかトップが出ます。それを救ってくれるのがピンのChipR(チッパーと読むようですが、ここでは敢えてChipRと記します)です。このクラブは8番アイアンをアップライトにして、短くして、ワイドソールにして、重たくしたようなクラブです。私の場合、これをパターの様にして打つと、距離感も合うし、何と言ってもダフリ、トップの心配がないので、安心して打てます。最近は20ヤード以内のグリーン周りはほぼこれ一本で、寄席ワンもしばしば出る様になりました。グリーンエッジやエプロンなど、以前であれば100%パターを使っていた状況でも、今ではChipRを使っています。ChipRの方がパターより、グリーン周りの芝の影響を無視できるので、断然寄せやすいです。また何より良いのは、このクラブを使っていてもチッパーだと気づく人があまりいない事です。まあ、私はゴルフに関してプライドは無いので、チッパーだと気づかれても良いのですが、気づかれないのに越したことはありません。

 アプローチ同様、バンカーも苦手です。その為、テーラーメイドのハイ・トゥ ビッグフットと言うソールが広くてバンスが15°もある、バンカーショットが易しい(と言われている)ウェッジを使っています。

 ユティリティーも苦手です。特にラフや、湿ったライの所から打つと、打ち込みすぎている為か、フェースがボールに潜ってテンプラになってしまいます。その為、ゼクシオクロスという飛び系アイアンをユティリティーとして使っています。と言うか、ゼクシオクロスの0番はアイアンというよりはユティリティーそのものです。ユティリティーですがアイアン形状なので普通のユティリティーよりディープフェイスで、打ち込んでもテンプラにならないので、これを使っています。

 さてPXGでフィッティングですが、以下の結果となりました。まずは、アイアンから。

私が使っていたテーラーメイドのM4(2021)は7番のロフトが28.5°と飛び系のアイアンでした。フィッティングの結果、私のヘッドスピードでこのロフトだと、充分に球が上がっていない事が分かりました。球が充分に上がっていないという事はキャリーも充分に出ず、しかもランディングアングル(着地角)が小さくなり、着地してからよく転がってしまうと言う事です。「転がる」事はアイアンショットとしては良いことではありません。ゴルフは遠くに球を飛ばすスポーツではなく、目標に球を止めるスポーツです。アイアンは キャリ―が大きくてランが小さいほど良いとされています。7番でトータル飛距離が150ヤード飛んでも、130ヤードのキャリーで20ヤードのランでは、グリーンでは止まりません。それよりもトータル飛距離が140ヤードでもキャリーが135ヤードでランが5ヤードの方が断然良い訳です。でもアマチュアはショートホールで同伴者より短いクラブを持ちたいのかどうかわかりませんが、アイアンでもトータル飛距離を求める傾向にある様です。

 フィッターの方からは「今回アイアンはトータル距離ではなく、ボールの高さとキャリーの距離を重視して選びましょう。」と提案され、試打した何種類かのアイアンから最終的に今のアイアンより3.5°、殆ど一番手分もロフトが寝ている317Tを勧められました。

PXGのアイアンのラインアップを7番アイアンのロフトの立っている順に並べると、 0311XP(27°)→ 0311P(30°)→ 317T(32°)→ 317CB(33°)→ 317ST(33°)となります。 0311シリーズが初級から中級者・上級者向け、317シリーズが中級者・上級者向けの様です。

私の勧められた317Tは317シリーズの中では一番簡単なモデルですが、それでもソールがM4に比べると大分薄く、オフセットも小さいため、見た目は完璧に上級者モデルです。ちょっと自分には難しすぎるのではないかと、恐る恐る試打しましたが、これが思ったより断然易しくて、打感も良いので、一辺で気に入りました。見た目はブレードアイアンに近いのですが、中空ヘッドなので、私にも十分なスイートスポットの広さです。また、バウンス角も7番で9°とハイバウンスなので、打ち込んでも非常に抜けが良く、アイアンはハンドファーストでインパクトする事を心掛けている私にはピッタリです。

と言う事で、アイアンは317Tに決定! 次回はウッドのフィッティング結果についてご報告します。