私は現在67歳ですが、私ぐらいの年代のゴルファーは大体どこかかんか痛いと言いながら、ゴルフをしています。私が良くゴルフに行くメンバーもほぼ全員、膝、肘、手首、指、腰、首のうち、少なくともどこか1カ所は、程度の差こそあれ痛めていると思います。中でも、重症な人はステロイド注射を打ったりしながらゴルフをしています。手術をした人も二人います。痛みと言っても殆どの場合は日常生活にはそれほど支障がないので、ゴルフをしないのであれば、そこまでする必要はないのですが、皆さん「ゴルフが出来ないのであれば、生きていてもしょうがない。」と言う方々なので(少し誇張しています)、なんとしてでも痛みを和らげてゴルフを続けたいわけです。
私の知り合いのNさんは70代後半ですが、今でも年間60~70ラウンドほどプレーされる大のゴルフ好きです。Nさんは常に軽〰く、ゆったりとした、力み感ゼロの、全く身体に負担の掛からないスウィングで、ゴルフを楽しまれています。Nさんは背も高く体格が良い方なので、若い頃はさぞかしガンガン飛ばしていたのではないかと思います。一度、何故そんなに軽く打つのかを訊ねた事があります。Nさんが仰るには「ゴルフが出来なくなると楽しみがなくなってしまうので、少しでも長くゴルフが出来る様に、なるべく体に負担の掛からないスウィングを心掛けている。」との事です。以前は他人より飛ばしていた人にとって「距離を捨てる」というのは、なかなか難しい決断ではなかったかと思いますが、Nさんは飛距離を延ばすより、ゴルフ寿命を延ばす事を選択された訳です。
私のゴルフ仲間も、皆Nさんを見習って軽〰く、ゆったりとしたスウィングをすれば、痛みと無縁のゴルフライフを送れるのではないかと思いますが、如何せん皆さん未だに「飛ばしたい」と言う煩悩を断ち切れずに目いっぱいクラブを振っているので、痛みと闘いながらのゴルフになってしまいます。
さて私はと言うと、今までのゴルフライフで色んな所が痛くなりました。まず最初は20年近く前、練習をし過ぎて手首が痛くなりました。これに追い打をかける様に、雨の日、長いラフのボールを打った時に手首に激痛が走り、この時は暫くゴルフが出来ませんでした。今でも、続けて練習をしたりすると、少し手首が痛くなってきます。
指も昔から痛いです。昔はインターロッキングで握っていたので、右手の小指の第1関節の所が曲がってしまっています。それ以来インターロッキングはやめてオバーラッピングにしましたが、今度は左手の人差し指に力が入り過ぎてしまうからか、バネ指になってしまいました。私はギターを弾くのでこれには参りました。ゴルフを取るか、ギターを取るか?どっちも大した腕ではないので、他人から見れば大した話ではないのですが、本人にとっては大問題です。 結局左手の人差し指を右手の小指の上に乗せる逆オーバーラッピングにして、何とか人差し指の痛みは治まりました。因みに、ジョーダン・スピースも逆オーバーラッピングで握っているそうです。彼の場合は元々左利きなので、左手を使い過ぎない様にという事でしょうか。アイアンやドライバーを逆オバーラッピングで打っている人は、ジョーダン・スピース以外は知りませんが、パターは多くの人が、「手首の動きを抑えられる」と言う理由で逆オーバーラッピングで握っています。
あと、痛いのは膝です。以前、毎朝ジョギングをしていたんですが、(毎朝はウソです)その頃に膝を痛めてしまい、それ以来、普通に歩いている分には全く気にならないのですが、長時間車に乗ってから降りると膝が痛いとか、しゃがむと膝が痛いとか、まあ典型的な加齢により軟骨がすり減った年寄りの膝の痛みです。
それがこの前、一挙に悪化しました。切っ掛けは1か月ほど前に行ったゴルフコンペだと思います。コンペをやったゴルフ場の練習場はやたらクラブハウスから遠くて、しかも延々と続く急な下り坂の木製の階段がある山道。下り坂って膝に悪いんですよね。そのコンペ以来、左膝が痛くなって、しゃがめなくなってしまったので、間違いなく原因は練習場迄の下り坂なんだと思います。それでも、若干左ひざに痛みと違和感はあるものの、歩くことはできました。念の為、整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらいましたが、「水も溜まってないし、それほど変形しているわけではないので、塗り薬でも出しておきましょう。」との診断結果。これに気を良くしてゴルフに行ったのが良くありませんでした。ゴルフに行った翌日、だんだんと膝の痛みが増してきて、夜ベッドにッ入るころには寝返りも打てない程、膝が痛くなりました。翌朝、起きると更に悪化していて、到底普通に歩ける状態では有りませんでした。
会社(練習場です)を休むわけにもいかないので、女房に湿布と膝のサポーターを買ってきてもらい、膝をガッチリと固めて、さらに以前母が使っていた片松葉杖をついて、なんとか練習場迄の数百メートルの道のりを完走しました。
なんでこんなに膝が痛くなるのか、ネットで色と調べた結果、どうやら毎朝の自転車漕ぎに問題が有ったのではないかと言う結論に至りました。私は膝が痛くなってからジョギングを一切止めて、6年ほど前からは室内で自転車を漕いでいます。スピードのでるロードバイクは転倒事故が怖いので、もっぱら室内でのバーチャルサイクリングです。近頃はスマートトレーナーというのが有って、これを自転車に接続してiPadなんかのアプリと連携すれば、室内で大変リアルなバーチャルサイクリングを行う事が出来ます。休みの日以外はほぼ毎朝30分程自転車に乗っているんですが(これは本当です)、NetflixやAmazon Primeを見ながらエアコンが効いた室内で行うので、毎朝続けるのも全然苦になりません。
そんな訳で、自転車はジョギングと違い膝には全く負担がかからない運動だと思い込み、せっせと毎朝漕いでいた訳です。実際、自転車を漕いでいる時は全く膝は痛くないので、自転車が原因だとは思いもよらなかったのですが、Chat GPTによると、ロードバイクの様にシューズをペダルに固定して漕いだ場合、固定した足の角度が合っていないと、膝痛の原因となるそうです。左ひざの内側が痛い場合は(私の症状です)左足のつま先が内向きになり過ぎているとの事。早速、シューズとペダルを固定するクリートと言う金具を調整して、つま先がやや外に向く様にしました。今はもう殆ど普通に歩く事ができる様になったので、昨日、クリート調整後初めて自転車を漕いでみましたが、乗った後に痛みが増す事もないので、しばらくこれで様子を見ようと思います。