「短く持って軽く振る」で一皮むけた様な気がする、私のゴルフですが、その後はどうかと言うと、まずます好調を持続できています。直近のラウンドでも当然乱れパ-5で10打叩いたホールが有りましたが、それでも91で回れたので気分的には80台のラウンドで、一応自分的には好調持続としています。
何故、「短く持って軽く振る」で好調が維持できているのか?色々と考えてみましたが結論から言うと、単に「力まずに振れるようになった」と言う事だと思います。以前から、「力み」がゴルフスウィングにとって、最大の敵だと言う事は充分承知していましたが、今までは、どうしてもイザという時には力んでしまって大きなミスショットを打っていました。常に、力まずに打とうと心掛けてはいましたが、いくら心掛けたところで、力んでしまうのが、素人の哀しい性です。
ところが、ドライバーを短く持って、「200ヤード飛べばいいや」と言う気持ちで打つと、当然と言えば当然ですが、飛ばそうと思わないので全く力まずにスウィングできます。私の場合、今までは切り返しでどうしても力みが出てしまっていました。ツアー30勝の倉本昌弘選手は「トップで一度静止してからボールが打てなきゃ力んでいます。」と断言しています。大抵のアマチュアは一旦静止した位置からさらにクラブを上げて、つまり反動をつけてからでないとクラブを下すことができません。この反動をつける動きが「力み」の動きなのだそうです。
私も、以前から一旦静止してから球を打つ練習をしていましたが、静止した位置からそのままクラブを下すっていうのは、やっていただくと判ると思いますが、本当に難しいです。どうしても静止した位置からさらに少しバックスウィング方向に手を動かして反動をつけてしまいます。この、どうしても出来なかった「静止した位置から反動を付けずにそのままクラブを下す動き」が、「短かく持って軽く振る」をするようになってから、出来るようになりました。つまり、力まずにスウィングできる様になったと言う事なのだと思います。
このスウィングをするようになって、副産物というか、思いかけない効果もありました。それは切り返しの直後に「これは当たる!」と思う瞬間がしばしば、そうですね、大体4~5回のスウィングの内1回ぐらい訪れるようになった事です。そんな瞬間が訪れると、無意識のうちに思いっきり振り抜いてしまうのですが、これがナイスショットになるんですよね。切り返し迄リラックス出来ていて、良い切り返しが出来ると、その後は思いっきり振っても、ちゃんと当たるんです。よく、「フォローで飛ばせ」と言いますが、「短く持って軽く振る」事によって自然と「小さなバックスウィングから大きなフォロー」と言う、スウィングが身についてきたのかも知れません。
小さなバックスウィングにですが、以前、紹介したシングル・プレーン・ゴルフ・アカデミーのトッド・グレイブス氏もショート・バックスウィングを進めています。彼は、一般的なアマチュアは胴体を回し過ぎていると言っています。バックスウィングの過程では、先ず腰が止まり、次に胴体が止まり、次に、肩、腕の順で止まっていくのが正しい動きだそうですが、アマチュアの多くは肩をフィニッシュの位置まで回そうとする時、胴体も一緒に回してしまい、バックスウィングが大きくなりすぎていると言うんですね。一般的なアマチュアゴルファーはバックスウィングで胴体を90度回して、インパクトで10度、開いていると彼は言います。その差(と言うか和)は100度、つまりバックスウィングからインパクト迄、胴体が100度回っている事になります。一方、シングル・プレーン・スウィングでは胴体を80度ほどしかバックスウィングで回しませんが、インパクトでは35度ほど身体を開いているので、バックスウィングからインパクトまでの身体の回転は115度と、むしろ通常のスウィングより身体の回転量は多くなっています。そして、ここが重要なのですが、インパクトで身体を大きく開けば(回せば)、身体の回転スピードに引っ張られるようにクラブヘッドが遅れてついて来て、ヘッドスピードが上がるという事なのです。
確かにバックスウィングを大きくする、つまりクラブヘッドとボールの間の距離が長くする事が、インパクト時のヘッドスピードを上げる一つの要因にはなりますが、ボール迄の距離が長ければ長いほど、正確にクラブの芯にボールを当てるのは難しくなります。釘打をイメージしてもらうと解りやすいと思いますが、釘を金槌で打つ時に、大きく金槌を振り上げて打つ人はいませんよね?そんな事をしたら、釘ではなく、釘に添えている指をたたいてしまうリスク大です。釘を打つ時、一番大事な事は指を打たないという事で、強く打つ事ではありません。強く釘を打つというのは、きちんと釘の頭を叩く事が出来てからの話です。釘を打つ時、大概の人は強い一撃よりも正確性を重視して、小さいバックスウィングで、肘を軸にして手首のスナップだけで釘を打っているのではないでしょうか? 手首を固定しないで金槌の柄を軽く握ってスナップで金槌のヘッドを効かせる。これって、グリップをゆるゆるで握って、腕の力を抜き、ヘッドの重みを感じながら打つゴルフのスウィングと、通じるところが大きいと思いませんか?
「短く持って軽く振る」と言うのは、まさに釘打ちの様なイメージです。強くボールを叩く事よりも、ミート率重視で、釘打ちで言えば添えている指を叩く様なとんでもないミスは絶対にしない事を心掛けていけば、自ずとリラックスした状態でヘッドの重みを感じながらゆったりと振れるようになってくるのではないでしょうか。ここで重要なのは、心の底から「飛ばさなくてもいいんだ、速くクラブを振らなくてもいいんだ」と思う事です。でも、これが難しいんです。どうしてもトラックマン・レンジなどで数字を見ながら練習していると、無意識のうちに数字を求めちゃうんですよね、、、